こんにちは。
看護師まりです。
今日は「ブドウ糖負荷試験の結果から、どんなことがわかるの?」というお話です。
検査結果を受け取っても、数字がたくさん並んでいると、どこを見ればよいのか迷いますよね。私も以前、この検査を受けたことがあります。今回は、その時の結果もご紹介しながら、見方を整理していきたいと思います。
ブドウ糖負荷試験は、血糖値の変化を見る検査です
75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)は、ブドウ糖75gを含む飲み物を飲み、その前後で採血をして、血糖値の変化を調べる検査です。空腹時の値だけではわかりにくい、糖をとった後の体の反応を確認できます。
判定には、飲む前と2時間後の血糖値を使います。検査の目的に応じて、30分後や1時間後にも採血したり、インスリンを一緒に測ったりする場合があります。採血の回数や項目は、医療機関によって異なります。
以前、私が受けた時の検査結果
以前のAmebaの記事では、次の結果をご紹介しました。今の私の状態を示すものではなく、当時の検査結果です。
| 採血のタイミング | 血糖値(mg/dL) |
|---|---|
| 飲む前(空腹時) | 82 |
| 30分後 | 87 |
| 1時間後 | 76 |
| 2時間後 | 100 |
その時は、インスリンも一緒に測定していました。記録していた値は、飲む前が4.3、30分後が58.3、1時間後が16.4、2時間後が11.2でした。元の記事の本文では単位を記載していなかったため、ここでは当時の記録としてご紹介します。
血糖値だけではなく、インスリンの値も時間とともに変化していました。結果を見返すと、自分の血糖値を保つために体が働いていることを、数字から知ることができますね。
ただし、この結果は私個人の一例です。同じような数字を目指す必要はありません。インスリンの値は、血糖値の変化や体の状態と合わせて評価します。
正常型・境界型・糖尿病型の見方
日本糖尿病学会の基準では、空腹時と負荷後2時間の血糖値を組み合わせて、次のように分けます。[1]
| 区分 | 血糖値の組み合わせ |
|---|---|
| 正常型 | 空腹時110mg/dL未満、かつ2時間後140mg/dL未満 |
| 糖尿病型 | 空腹時126mg/dL以上、または2時間後200mg/dL以上 |
| 境界型 | 正常型にも糖尿病型にも当てはまらない場合 |
私の当時の空腹時82mg/dL、2時間後100mg/dLという結果は、この基準では正常型に当てはまります。
なお、正常型の範囲でも、空腹時100〜109mg/dLは「正常高値」として扱われます。また、妊娠中は別の基準を使うため、この表で判断しないでくださいね。[1]
「糖尿病型」と、糖尿病の診断は同じではありません
結果が糖尿病型だった場合も、それだけで必ず糖尿病の診断が確定するとは限りません。再検査が必要な場合もあれば、血糖値とHbA1cがともに糖尿病型であることなどから、1回の検査で診断できる場合もあります。主治医が、症状やほかの検査結果も合わせて判断します。[1]
ここでいう「正常型・境界型・糖尿病型」は、血糖の状態を表す区分です。「1型糖尿病・2型糖尿病」といった、病気のタイプとは別のお話になります。
インスリンを一緒に測ると、何がわかるの?
インスリンは、血糖値を下げる働きを持つホルモンです。血糖値と一緒に測ることで、糖をとった後にインスリンがどのように増えるか、どのくらい効いているかを考える手がかりになります。[1]
結果の用紙には、インスリン抵抗性の指標である「HOMA-IR」などが載ることもあります。ただし、血糖値が高い場合やインスリン治療中など、正確に評価しにくい条件があります。数字ひとつで、膵臓の働きや将来の経過を決められるものではありません。[1]
以前の記事では「FOMA」と表記していましたが、正しくは「HOMA」です。難しい計算を覚えるよりも、ご自身の結果が何を意味するのか、診察で説明を受けることが大切ですね。
検査だけで、遺伝や原因がすべてわかるわけではありません
以前の記事には「遺伝的要因があるか知ることができる」と書いていました。より正確には、この検査でわかるのは、検査時点の血糖値の変化などです。検査だけで、遺伝の影響を直接確かめることはできません。
ご家族に糖尿病の方がいることも、今後の経過を考えるうえで大切な情報です。検査結果と家族歴、暮らしの様子などを合わせて、主治医と相談していきましょう。
検査中は、案内に合わせてゆっくり過ごしましょう
待ち時間に歩き回ったり運動したりすると、検査結果に影響することがあります。検査中は安静に過ごし、飲食やお薬についても医療機関の案内に従ってください。気分が悪くなった時は、近くのスタッフに伝えてくださいね。[1]
わたしから、ひとこと
結果を見て、安心する方も、不安になる方もおられると思います。検査は、今の体を知って、これからのことを考えるための手がかりです。
「今回の結果では、どのようなことがわかりましたか?」
「今後、気をつけることや、次の検査の予定はありますか?」
少し聞きづらいかもしれませんが、受診した時に聞いてみてくださいね。ご自身の体の状態を知り、必要な検査や取り組みを確認しておくことは、とても大切です。
これからも、血糖値で悩む方の応援とサポートをしていきたいと思っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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参考文献・元の記事
[1]日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』第1章「糖尿病診断の指針」(判定基準、診断、OGTTの実施手順、インスリン分泌・抵抗性の評価)
荒木まり「ブドウ糖負荷試験結果からわかること。」Amebaブログ。本人の過去の検査記録を使用し、医学的な説明を更新しました。
医学情報確認日:2026年10月6日

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