糖尿病と言われたら|まず確認しておきたい検査

診察室で女性の腕に血圧計のカフを巻く医療者の手元。顔は写っていない。 糖尿病の知識

こんにちは😊
看護師まりです。

今日は「糖尿病と言われたら、まず確認しておきたい検査」についてお話ししたいと思います。

診断された直後は、驚きや不安で、説明がなかなか頭に入らないこともありますよね。

「これから、どんな検査を受けるのかな?」
そんな疑問の手がかりになるように、外来でお伝えしている内容をまとめてみます。

検査の種類や受ける時期は、体の状態によって違います。すべてを一度に受けるというより、今、何を確認する必要があるかを、主治医と相談しながら進めていきます。

まずは、今の血糖の状態を知ることから

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)
主に過去1〜2か月の、平均的な血糖の状態を反映する指標です。

空腹時血糖値・随時血糖値
採血した時点の血糖値を調べます。食事との時間の関係もあわせて、体の状態を確認します。

これらは糖尿病の診断にも使われ、治療を始めてからも経過をみる手がかりになります。

なお、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)は、糖尿病が疑われる時などに、診断のために行うことがある検査です。すでに診断が確定している方が、全員受けるものではありません。

荒木
荒木

どんな検査を受けるのか、何を調べるのかがわかると、少し安心につながると思います。気になることがあれば、主治医や看護師に聞いてみてくださいね。

必要に応じて、糖尿病のタイプやインスリンの出方を確認します

糖尿病には、いくつかのタイプがあります。体に合った治療を考えるために、次のような検査を行うことがあります。

抗GAD抗体などの自己抗体検査
自己免疫が関わる1型糖尿病の可能性を調べる手がかりになります。結果だけでなく、症状や経過などもあわせて判断します。

Cペプチド
自分の体から、どのくらいインスリンが出ているかをみる手がかりになります。

これらも、全員が一律に受ける検査ではありません。年齢や体型だけでタイプを決めることはできないため、発症の経過や血糖の状態などをもとに、主治医が必要性を判断します。

目や腎臓、神経の状態も確認しておきましょう

血糖の状態とあわせて、目や腎臓、神経などへの影響がないかを確認することも、これからの治療につながります。

目の検査:眼科での眼底検査など
糖尿病網膜症がないかを調べます。見え方に変化がなくても、網膜に変化がみられることがあるため、診断されたら眼科受診について相談してみてくださいね。

腎臓の検査:尿中アルブミン、クレアチニン、eGFRなど
尿にアルブミンというたんぱく質が出ていないか、腎臓の働きが保たれているかを、尿検査と血液検査で確認します。

神経の確認:症状の聞き取り、足の感覚、アキレス腱反射など
しびれや痛みの有無、触れた感覚や振動の感じ方、反射などを調べます。より詳しく評価するために、神経伝導検査を行うこともあります。

症状だけでは気づきにくい変化を知るために、診断時の確認と、その後の定期的なチェックについて相談しておくとよいですね。

血圧や脂質も、一緒にみていきます

心臓や血管の健康を考えるうえでは、血糖値とともに、血圧や脂質の状態も手がかりになります。

・血圧測定
・脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪など)

心電図や頸動脈エコーなどは、症状や診察の結果、病歴などに応じて行います。心電図だけで心臓や血管の状態がすべてわかるわけではなく、必要な検査を組み合わせて確認します。

足のチェックも、日々の安心につながります

足の観察も、体の状態を知るための大切な確認のひとつです。

・触れた感覚や、振動などの感じ方
・足の脈や、血流の状態
・傷、たこ、皮膚や爪の状態

神経の働きが低下していると、小さな傷に気づきにくくなることがあります。外来でも、靴下を脱いで足を見せていただく機会を、できるだけ作るようにしています。

足のことで気になることがあれば、小さなことでもお話しくださいね。

わたしから、ひとこと

診断されたばかりの頃は、「血糖値を下げなきゃ」という気持ちでいっぱいになることもあると思います。

そんな時に、今の体の状態や、これから受ける検査について知っておくことが、今後の見通しにつながります。

一度に説明を覚えなくても大丈夫です。まずは主治医に、

「合併症のチェックは、何をいつ頃受けたらいいですか?」

と聞いてみてください。必要な検査から、順番に確認していけたらよいですね。

荒木
荒木

診察で聞きそびれたことがあれば、次の受診で聞いても大丈夫です。気になることをひとつずつ確認しながら、これからの治療を一緒に考えていきましょう。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました🍀

「どこに相談したらよいかわからない」

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お話を伺いながら、少しでもお力になれたら嬉しいです。

荒木 まり

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参考文献

日本糖尿病学会 編・著『糖尿病診療ガイドライン2024』
第1章「糖尿病診断の指針」
第8章「糖尿病網膜症」
第9章「糖尿病性腎症」
第10章「糖尿病性神経障害」
第11章「糖尿病性足病変」
第12章「糖尿病性大血管症」

この記事を書いた人
荒木まり

看護師

専門医療機関で10年以上にわたり、生活習慣のアドバイスや心のケアに携わってきました。

むずかしいことも、やさしい言葉で。
糖尿病治療と向き合う方に寄り添い、
心の支援ができるような情報をお届けしています🌷

オンライン相談やブログを通して、
**「ひとりで抱えない医療のかたち」**を目指しています。

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