こんにちは😊
看護師まりです。
今日は「糖尿病治療って、結局なんのためにやるの?」というテーマでお話ししたいと思います。
「数値を良くすること」がゴールだと、しんどくなることも
糖尿病と診断されると、どうしても
・HbA1cを下げる
・血糖値を正常に近づける
・必要に応じて、体重を整える
といった「数値」がゴールのように感じてしまいがちです。
もちろん数値は大切な指標です。でも、数値だけを追いかけていると、「頑張っても頑張っても終わりが見えない」という気持ちになってしまうことがあります。実際、外来でそんな疲れを口にされる患者さんを、たくさん見てきました。
治療のほんとうの目的は、「これまで通りの毎日」を守ること
私が患者さんとお話しするときにいつも伝えているのは、糖尿病治療の目的は「数値を良くすること」そのものではなく、「合併症を防いで、これまで通りの生活を長く続けられるようにすること」だということです。
日本糖尿病学会でも、合併症などの発症や進行を防ぎ、糖尿病のない人と変わらない生活の質と寿命を目指すことが、治療の目標として示されています。
つまり、数値を整えることは、大切な毎日を守るための目標のひとつなんですね。
・美味しいものを、これからも味わえること
・自分の足で、好きな場所へ出かけられること
・大切な人との時間を、これからも重ねていけること
こうした日々の時間を守るために、数値という手がかりを使っている。そんなイメージを持っていただけたらと思います。

「これからも、こんなことを楽しみたい」という思いも、大切な治療の目標です。検査の数値と一緒に、続けたい暮らしについてもお話しできたらと思っています。
目標は、ひとりひとり違っていい
糖尿病の治療目標は、実は全員同じではありません。
年齢、糖尿病にかかっている期間、合併症の有無、他の病気、低血糖の起こりやすさなど、さまざまな条件によって、目標は変わってきます。
高齢の方であれば、認知機能や日常生活の動作、周囲の支援なども考慮し、低血糖を避けて安全に過ごせるよう、目標を調整する場合もあります。
「自分にとっての目標値は、どのくらいなんだろう?」
これは、ぜひ主治医に直接聞いてみてほしい質問です。自分に合った目安を知っておくことが、日々の取り組みを考える手がかりになります。
わたしが大切にしたいと思っていること
糖尿病の治療は、長く付き合っていくものだからこそ、「完璧」を目指す必要はないと思っています。
・今日は食べ過ぎてしまった
・今週は運動できなかった
そんな日もありますよね。大事なのは、ゼロか100かではなく、「無理なく続けられるライン」を見つけていくことだと思います。
数値に一喜一憂して疲れてしまったときほど、「何のために治療を続けているのか」を思い出してみてください。その先にある毎日を守るために、今日もできることを、少しずつで大丈夫です。

続けることがしんどくなった時は、その気持ちも相談して大丈夫です。今の生活や困っていることを伺いながら、無理なく続けられる方法を一緒に考えたいと思っています。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました🍀
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お話を伺いながら、少しでもお力になれたら嬉しいです。
荒木 まり
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参考文献
日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』第2章「糖尿病治療の目標と指針」
日本糖尿病学会・日本老年医学会「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標について」


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