健診で血糖値が高いと言われたら|結果をそのままにしないために

健診センターの相談室で、看護師と健診結果を確認する手元のイメージ 糖尿病の知識

こんにちは。看護師の荒木まりです。今日は、健康診断についてのお話です。

健診で「血糖値が高めです」「要精密検査」と言われても、その後の受診につながっていない方に、これまでの仕事の中で出会ってきました。

どうして、病院に行くまでの一歩が難しいのだろう。今日は、その背景と、私たち看護師にできることについて考えてみたいと思います。

「要精査」という言葉だけでは、伝わらないことも

健診で糖尿病の可能性を指摘されても、すぐに受診する気持ちになれないことがあります。例えば、こんな思いや事情があるかもしれません。

・自覚症状がないので、必要性を実感しにくい
・食事や運動を変えれば、自分でなんとかできそうに思う
・結果の意味や、どこに相談すればよいかわからない
・病院に行く時間や費用が気になる
・病気とわかることや、治療が始まることが怖い

痛くもかゆくもないのに、忙しい時間を調整して病院に行く。そこで「治療が必要です」と言われるかもしれない。

「もう少し様子を見てもいいかな」と思う気持ちを、私は責められないなと思います。

荒木
荒木

受診までの一歩が難しい時には、その人なりの理由があると思っています。まずは、結果を見てどんな気持ちになったのか、お話を聞くことから始めたいです。

それでも、健診結果をそのままにしないでほしい理由

糖尿病は、初めのうちは症状がほとんどないこともあります。元気に過ごせていることと、血糖値に問題がないことは、必ずしも同じではありません。

血糖値が高い状態が長く続くと、血管や神経などに負担がかかり、合併症につながる可能性があります。早めに体の状態を確認することは、これからの健康を守るために大切です。

「要精密検査」は、病気が確定したという意味ではありません。追加の検査や診察で、詳しく確認する必要があるということです。

一方で、「症状がないから大丈夫」と自己判断するのではなく、結果に書かれた受診の案内に沿って、医療機関へ相談してほしいと思っています。

受診につながる、きっかけと環境

受診につながるきっかけも、一人ひとり違うと思います。

・自分の健康について、少し気になり始めた
・家族や身近な人が、一緒に結果を見てくれた
・職場や健診機関から、わかりやすい説明や声かけがあった
・予約や時間の調整ができて、受診の見通しが立った

こうして考えると、「本人の意志の強さ」だけでなく、誰かと相談できたか、受診しやすい環境があったかも、大きく関わるように感じます。

看護師として、大切にしたい関わり

「要精査です」と結果を渡すだけでなく、そこから先の一歩につながる説明を、大切にしたいと思っています。

その結果が、どういう意味を持つのか。
何を詳しく確認する必要があるのかを、わかりやすく伝えること。

なぜ、今のうちに確認することが大切なのか。
不安をあおるのではなく、症状がなくても検査が必要な理由を伝えること。

どこに、どう相談すればよいのか。
相談先や、受診に向けた準備を一緒に整理すること。

そして、「病院に行くのが怖い」「忙しくて時間がない」という気持ちにも耳を傾け、その人が動き出せるきっかけを一緒に探すこと。

それが、私たち看護職の大切な役割だと、改めて感じています。

まずは、健診結果を持って相談を

血糖値について「要精密検査」「要受診」などの案内があった場合は、健診結果を持って、かかりつけ医や内科・糖尿病内科へ相談できます。

どこに行けばよいかわからない場合は、健診を受けた機関に問い合わせてみるのもひとつの方法です。紹介状や受診期限の案内がある場合は、あわせて確認してください。

健診結果を引き出しにしまったままになっていたら、まずは、もう一度開いてみるところから。

荒木
荒木

結果の意味がわからない、病院で何を聞けばよいかわからない。そんな時も、一緒に整理できます。看護師への相談をきっかけにしながら、必要な検査や診察につながってほしいと思っています。

早めに相談することは、決して大げさなことではありません。これからの暮らしを大切にするための一歩です。

「どこに相談したらよいかわからない」

そんな時には、気軽にお声がけくださいね。
お話を伺いながら、少しでもお力になれたら嬉しいです。

荒木 まり

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糖尿病スティグマについて思うこと

参考資料

糖尿病情報センター「糖尿病は早く見つけましょう」
糖尿病情報センター「糖尿病と関連する検査」

この記事を書いた人
荒木まり

看護師

専門医療機関で10年以上にわたり、生活習慣のアドバイスや心のケアに携わってきました。

むずかしいことも、やさしい言葉で。
糖尿病治療と向き合う方に寄り添い、
心の支援ができるような情報をお届けしています🌷

オンライン相談やブログを通して、
**「ひとりで抱えない医療のかたち」**を目指しています。

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