
血糖値は、測るタイミングによって意味が変わります。

同じ血糖値でも、空腹時と食後では見方が違うんですね。

そうなんです。いつ測った血糖値なのかを知ることで、その数字の意味が見えやすくなります。
健康診断や受診で血糖値を見るとき、「空腹時血糖値」「随時血糖値」という言葉を目にすることがあります。
どちらも血糖値ですが、測るタイミングが違うため、見ているものも少し違います。
今回は、この2つの違いを見ていきます。
空腹時血糖値とは?
空腹時血糖値は、食事の影響が少ない状態で測る血糖値です。
一般的には、一定時間食事をとらずに過ごしたあとに測定します。
食事から入ってくるブドウ糖が少ない状態で、体がどのように血糖値を保っているのかを見る手がかりになります。
朝の健診などで「前日の夜から食べずに来てください」と案内されるのは、この空腹時の状態を確認するためなんですね。
空腹時でも、血糖値はゼロにはなりません
食べていないのに、どうして血糖値があるの?と思うかもしれません。
食事をしていない時間も、脳や心臓などはエネルギーを必要としています。
そのため、肝臓に蓄えていたグリコーゲンを分解したり、新しくブドウ糖を作ったりしながら、血液中にブドウ糖を送り出しています。
空腹時血糖値は、こうした肝臓からのブドウ糖の供給や、インスリンの働きも反映しています。
随時血糖値とは?
随時血糖値は、食事の時間に関係なく測る血糖値です。
朝食後でも、昼食前でも、受診したその時点で測定した血糖値が「随時血糖値」として扱われます。
そのため、随時血糖値を見る時は、いつ食事をしたのかという情報もとても大切です。
空腹時血糖値=食事の影響が少ない状態で測る
随時血糖値=食事時間に関係なく、その時点で測る
同じ「150mg/dL」でも意味は同じではありません
たとえば、血糖値が150mg/dLだったとします。
これが空腹時に測った値なのか、食後に測った値なのかで、受け止め方は変わります。
だからこそ、血糖値を見る時は、数字だけではなく「いつ測った数字なのか」を一緒に確認することが大切なんですね。
血糖値は、1回だけでは分からないこともあります
血糖値は、その日の食事や運動、睡眠、ストレス、体調などでも変化します。
1回だけ高かったからといって、それだけで状態を決めることはできません。
必要に応じて、HbA1cや75gOGTTなどの検査も組み合わせながら確認していきます。
健診結果を見る時は、ここも確認してみてください
- 血糖値は空腹時だったのか、随時だったのか
- 最後に食事をしたのは何時だったのか
- HbA1cはどのくらいだったのか
- 以前の検査結果と比べて変化があるか
数字をひとつだけ見るよりも、こうした情報を一緒に確認すると、今の状態を考えやすくなります。
まとめ
- 空腹時血糖値は、食事の影響が少ない状態で測る血糖値
- 随時血糖値は、食事時間に関係なく測る血糖値
- 同じ血糖値でも、測ったタイミングによって意味は変わる
- 血糖値を見る時は「いつ測ったか」も一緒に確認する
- 必要に応じてHbA1cや75gOGTTなども組み合わせて評価する
次の記事では、CGMを使う時に知っておきたい「TIR(目標範囲内時間)」についてお話ししていきます。


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