
糖尿病って言われたんだけど、身体の不調はほとんどないんです。 元気だし、糖尿病って言われる前と何も変わらないの。それでも毎月病院に行かなくちゃ行けないの?

何も症状がないと、病院に行く必要あるの?と思われますよね。 ですが、定期的な受診が必要な理由には、症状がある方、ない方というのは関係がないんです。 今日は、何故症状がなくても病院に行かなくてはならないのか?その理由についてご説明していきますね!
糖尿病治療の目的って?
糖尿病があっても、健康寿命を保って元気に過ごすこと。
それが、糖尿病治療のいちばんの目的です。
初期の糖尿病では、ほとんど症状がない方が多く、
長く高血糖が続いていても、自覚がないこともあります。
では、なぜ「早期発見・早期治療」が大切なのでしょうか?
合併症を防ぐために
血糖値が高い状態が続くと、血管や神経が傷つき、
少しずつ体に負担がかかっていきます。
このダメージは目に見えにくくても、
じわじわと大切な臓器に影響を与えてしまいます。
だからこそ、今のうちからのケアが大切なんです。
症状が出る頃には、治療の選択肢が限られることも…。
糖尿病の三大合併症とは?
- 神経障害: 手足のしびれや痛み、胃腸の不調など
- 網膜症: 目の出血、視力低下、失明のリスク
- 腎症: 腎機能の低下、進行すれば透析が必要になることも
これらはすべて、血糖コントロールで予防できる可能性があります。
未来のための“小さな変化”
「そんな先のこと、イメージできないよ」
そう思われるのも、自然なことです。
忙しい日々の中で、治療の優先順位が下がってしまうこともありますよね。
でもそれは、決して「意識が低い」のではなく、
「今を一生懸命に生きている」からだと、私は思っています。
だからこそ、少しずつ・できることからで大丈夫。
一緒に方法を見つけていきましょう。

症状がないと、将来合併症になるかもと言われてもなかなか実感が湧きませんね。気をつけなきゃと思ってはいても、なかなかモチベーションが続きません。

「生活に気をつけていても、成果が見えないと続けるのは難しいものです。だからこそ、毎月の受診で血糖値やHbA1cの変化を“見える化”することが大切です。
また、合併症の検査を定期的に行うことで、目に見えないリスクにも早めに気づくことができます。
看護師との対話で“やるべきことが整理できた”“前向きになれた”という声もよく聞きます。
定期的な受診はお薬のためだけでなく、体の変化を知り、不安を減らすための大切な時間なんです。」
看護師はあなたのサポーター
合併症で後悔する人を、これ以上増やしたくない。
それが、医療者としての正直な気持ちです。
この記事を読んでくださっているあなたは、
もうすでに一歩を踏み出しています。
あとは、「自分にできること」から少しずつはじめていきましょう。
完璧を目指さなくて大丈夫。
「これならできそうかな?」と思えることがあれば、それが第一歩です。
まとめ
- 糖尿病治療の目的は合併症を予防すること
- 三大合併症には神経障害・網膜症・腎症がある
- 予防には早期発見・継続治療が大切
- 自分に合ったペースで、無理なく進めていけばOK
- 看護師は、あなたのそばで支えるサポーターです♡
荒木 まり
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