
実は“合併症”こそが、糖尿病でいちばん気をつけたい部分なんです。血糖値の高さが続くことで、体のあちこちに影響が出てしまうんですよ。

えっ、そうなんですか? たとえば、どんなところに影響が?

はい、もちろん!この章では“糖尿病の合併症”について、わかりやすくお話ししていきますね。
糖尿病の合併症について
こんにちは
今回は、「糖尿病の合併症って、どんなものがあるの?」というテーマでお話します。
少しドキッとする言葉かもしれませんが、
ここでは怖がらせるためではなく、ちゃんと知って備えるために、やさしくお伝えしますね。

“知ること=不安”ではなく、“知ること=安心”につながるように。そんな気持ちで、ていねいにお伝えしていきたいと思います。
合併症ってなに?
糖尿病が長く続き、高血糖の状態が慢性的に続いてしまうと、
体の中の血管が少しずつダメージを受けていくことがあります。
この血管のダメージによって、さまざまな不調や障害が起きることを「合併症」と呼んでいます。
主な3つの合併症(細い血管に起こるもの)
これらは糖尿病の3大合併症と呼ばれています。
- 糖尿病網膜症(目)
→ 視力が低下したり、進行すると失明のリスクも - 糖尿病腎症(腎臓)
→ 尿たんぱくが出たり、進行すると人工透析が必要になることも - 糖尿病神経障害(神経)
→ 手足のしびれ・痛み・感覚の鈍さなど
これらは早めに見つけて、きちんとケアをすることで進行を防げます

進行したら大変なことになるんですね。でも、ちゃんとケアすれば防げるって聞いて少し安心しました。
心臓や脳の合併症(太い血管に起こるもの)
高血糖は、動脈硬化を進める原因にもなります。
- 狭心症・心筋梗塞(心臓)
- 脳梗塞・脳出血(脳)
ただし、ここでも大事なのは「知ること・予防すること」
血圧やコレステロールの管理、禁煙、食事・運動の工夫などが大きな予防策になります。
怖がらなくて大丈夫です
糖尿病だからといって、すぐに合併症が出るわけではありません。
大切なのは、「今どんな状態かを知ること」と「できる工夫をコツコツ続けること」。
健診や眼科受診を忘れずに、
日常の中でほんの少し意識してみるだけでも、きっと未来は変わっていきます。

そういう話を聞くとちょっと不安になりますよね。でも、全部がすぐ起きるわけじゃないんです。
まとめ
- 合併症は高血糖が続いたときに起こる「血管の障害」
- 目・腎臓・神経・心臓・脳など、体のさまざまな場所に影響する可能性
- でも、予防・早期発見・早期対策でしっかり防げます
次回は、「血糖値を上げやすいタイミング」についてもお話ししていきますね
今日も読んでくださり、ありがとうございました。
荒木 まり
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