5.糖尿病の合併症ってなに?

荒木
荒木

実は“合併症”こそが、糖尿病でいちばん気をつけたい部分なんです。血糖値の高さが続くことで、体のあちこちに影響が出てしまうんですよ。

Aさん
Aさん

えっ、そうなんですか? たとえば、どんなところに影響が?

荒木
荒木

はい、もちろん!この章では“糖尿病の合併症”について、わかりやすくお話ししていきますね。

糖尿病の合併症について

こんにちは
今回は、「糖尿病の合併症って、どんなものがあるの?」というテーマでお話します。

少しドキッとする言葉かもしれませんが、
ここでは怖がらせるためではなく、ちゃんと知って備えるために、やさしくお伝えしますね。

荒木
荒木

“知ること=不安”ではなく、“知ること=安心”につながるように。そんな気持ちで、ていねいにお伝えしていきたいと思います。


合併症ってなに?

糖尿病が長く続き、高血糖の状態が慢性的に続いてしまうと、
体の中の血管が少しずつダメージを受けていくことがあります。

この血管のダメージによって、さまざまな不調や障害が起きることを「合併症」と呼んでいます。


主な3つの合併症(細い血管に起こるもの)

これらは糖尿病の3大合併症と呼ばれています。

  • 糖尿病網膜症(目)
    → 視力が低下したり、進行すると失明のリスクも
  • 糖尿病腎症(腎臓)
    → 尿たんぱくが出たり、進行すると人工透析が必要になることも
  • 糖尿病神経障害(神経)
    → 手足のしびれ・痛み・感覚の鈍さなど

これらは早めに見つけて、きちんとケアをすることで進行を防げます

Bさん
Bさん

進行したら大変なことになるんですね。でも、ちゃんとケアすれば防げるって聞いて少し安心しました。


心臓や脳の合併症(太い血管に起こるもの)

高血糖は、動脈硬化を進める原因にもなります。

  • 狭心症・心筋梗塞(心臓)
  • 脳梗塞・脳出血(脳)

ただし、ここでも大事なのは「知ること・予防すること」
血圧やコレステロールの管理、禁煙、食事・運動の工夫など大きな予防策になります。


怖がらなくて大丈夫です

糖尿病だからといって、すぐに合併症が出るわけではありません

大切なのは、「今どんな状態かを知ること」と「できる工夫をコツコツ続けること」

健診や眼科受診を忘れずに、
日常の中でほんの少し意識してみるだけでも、きっと未来は変わっていきます。

荒木
荒木

そういう話を聞くとちょっと不安になりますよね。でも、全部がすぐ起きるわけじゃないんです。


まとめ

  • 合併症は高血糖が続いたときに起こる「血管の障害」
  • 目・腎臓・神経・心臓・脳など、体のさまざまな場所に影響する可能性
  • でも、予防・早期発見・早期対策でしっかり防げます

次回は、「血糖値を上げやすいタイミング」についてもお話ししていきますね
今日も読んでくださり、ありがとうございました。

荒木 まり

この記事を書いた人
荒木まり

看護師

専門医療機関で10年以上にわたり、生活習慣のアドバイスや心のケアに携わってきました。

むずかしいことも、やさしい言葉で。
糖尿病治療と向き合う方に寄り添い、
心の支援ができるような情報をお届けしています🌷

オンライン相談やブログを通して、
**「ひとりで抱えない医療のかたち」**を目指しています。

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