糖尿病予備群とは?正常型・境界型・糖尿病型の違い

こんにちは😊 看護師まりです。

健康診断で「糖尿病予備群」「境界型」と言われると、もう糖尿病なのかな、と不安になることがあるかもしれません。今日は、正常型・境界型・糖尿病型の違いを、一緒に整理していきましょう。

糖尿病予備群とは?

「糖尿病予備群」は、糖尿病ではないものの、血糖値が高めで、将来糖尿病になるリスクが高い状態を指して使われる言葉です。日本の診断分類では、主に「境界型」という区分が使われます。

ただし、「予備群」と「境界型」が、どの場面でも完全に同じ意味で使われるとは限りません。検査の種類や結果を確認することが大切です。

正常型・境界型・糖尿病型の違い

日本糖尿病学会では、主に空腹時血糖値と75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)の2時間値を使って、正常型・境界型・糖尿病型に分類します。

正常型

空腹時血糖値が110mg/dL未満、かつ75gOGTTの2時間値が140mg/dL未満の場合は、正常型と判定されます。ただし、空腹時血糖値100〜109mg/dLは「正常高値」と呼ばれ、状況に応じて追加の確認が勧められることがあります。

糖尿病型

空腹時血糖値126mg/dL以上、または75gOGTTの2時間値200mg/dL以上などの場合は、糖尿病型に該当します。随時血糖値200mg/dL以上やHbA1c 6.5%以上も糖尿病型の判定に用いられます。

ただし、「糖尿病型」という検査結果と、「糖尿病と診断が確定すること」は同じではありません。診断は、血糖値やHbA1c、症状、再検査などを踏まえて医師が判断します。

境界型

75gOGTTの結果が正常型にも糖尿病型にも当てはまらない場合は、境界型と判定されます。例えば、空腹時血糖値が110〜125mg/dLの場合や、75gOGTTの2時間値が140〜199mg/dLの場合などが含まれます。ただし、糖尿病型の条件に該当する場合は糖尿病型が優先されます。

看護師まり
荒木

境界型は、「もう糖尿病と決まった」という意味ではありません。今の体の状態を知るための、大切な手がかりなんですよ😊

健康診断の結果だけで、境界型とわかる?

健康診断では空腹時血糖値やHbA1cを測ることが多いですが、75gOGTTを行わない場合もあります。そのため、健診結果だけでは正常型・境界型・糖尿病型を正確に分類できないことがあります。

必要な検査は一人ひとり異なります。気になる数値があれば、医療機関で相談してみてください。

境界型と言われたら、どうしたらいい?

境界型の方は、正常型の方と比べて将来2型糖尿病になるリスクが高くなります。一方で、食事や身体活動などの生活習慣を見直すことで、発症リスクを下げたり、発症を遅らせたりすることが期待できます。

ただし、血糖値には体質や年齢なども関係しています。食事を極端に減らしたり、無理な運動を始めたりする必要はありません。今の暮らしに合う方法を、少しずつ考えていけたらと思います。

看護師まり
荒木

「何かを全部変えなければ」と思わなくても大丈夫です。まずは検査結果の意味を知って、できそうなことから考えていきましょうね。

次の検査についても確認しておきましょう

境界型は自覚症状がないことも多いため、必要に応じて検査で経過を確認することが大切です。「次の検査は、いつ頃受けるとよいですか?」と、受診の際に聞いてみてくださいね。

まとめ

正常型・境界型・糖尿病型は、主に血糖値や75gOGTTの結果をもとに分けられる区分です。境界型は、正常型と糖尿病型の間にある状態で、糖尿病の診断が確定したという意味ではありません。

検査結果は、これからの体を大切にするための情報です。心配なことがあれば、一人で抱えずに相談してくださいね。

次回のお話

次回は「食後2時間の血糖値はどのくらいが目安?」についてお話しします。

もっと詳しく知りたい方へ

これからも、血糖値で悩む方の応援とサポートをしていきたいです。そんな時には、私にお力になれることがあれば嬉しいです。

前の記事:健康診断の血糖値、どこから注意が必要?

あわせて読みたい:境界型糖尿病とは?|境界型と言われたら、できること

医療情報の参照先

日本糖尿病学会:糖尿病診療ガイドライン2024 第1章

日本糖尿病学会:糖尿病診療ガイドライン2024 第21章

この記事を書いた人
荒木まり

糖尿病専門の医療機関で、生活習慣や治療についてのご相談をお受けしてきました。

大切にしているのは、お一人おひとりの暮らしや気持ちを伺いながら、一緒に考えていくことです。

オンライン相談では、食事や日々の生活のこと、治療を続ける中で感じる不安などを伺っています。

気になることや、うまく言葉にできない思いも、どうぞお聞かせくださいね。

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