家族と同じ食事ではいけないの?自分だけ別の食事を作るのが難しいとき

こんにちは😊 看護師まりです。

健康のために食事を整えたいと思っていても、家族みんなの食事を考えると、思うようにいかないことってありますよね。

私も、家族それぞれの好みや予定に合わせていると、献立を考えるだけで大変だなと感じることがあります。

今日は「糖尿病の食事療法のために、自分だけ別の食事を作らないといけないの?」というお話です。

子育てや介護をしながら家族の食事を用意していると、自分の健康に気を配る前に、まず家族が食べられるものを用意するだけで精いっぱい、という日もありますよね。

一人分だけ違う食事を作るのは、大変です

例えば、こんな場面はないでしょうか。

  • 子どもが好きなカレーや唐揚げを作ると、自分は食べてはいけない気がする。
  • 家族の帰宅時間がばらばらで、何度も食事を用意している。
  • 子どもの食べやすさを優先すると、自分の栄養バランスまで考えられない。
  • 介護が必要な家族には、やわらかさや飲み込みやすさに配慮した食事を作っている。
  • 家族の通院や送迎が重なり、調理や食事の時間が落ち着かない。
  • 夫婦二人暮らしで、別々の献立にすると食材が余ってしまう。
  • 家族が野菜をあまり食べず、自分のためだけに副菜を作るのは負担。
  • 親と同居していて、昔からの味付けや食習慣を変えにくい。
  • 食卓で自分だけ違うものを食べると、家族に気を遣わせてしまう。
  • 「これ食べて大丈夫?」と毎回聞かれることが、少しつらい。
  • 自分が料理を担当していないので、献立や調理法を自由に決められない。
  • 家族のアレルギーや食事制限にも対応していて、これ以上別の献立を増やせない。
  • 家族の世話を優先するうちに、自分の食事は残りものや簡単なもので済ませてしまう。

食事は、栄養をとるだけでなく、家族と過ごす時間でもあります。だからこそ、自分だけ別の食事にすることに抵抗があるのも自然なことだと思います。

自分の食事を後回しにしているのは、食事療法を大切に思っていないからではなく、家族のために手をかけることがたくさんあるからかもしれません。

看護師まり
荒木

私も、家族みんなの食事を考えると『理想どおりにはいかないな』と思うことがあります。毎日、別々の献立を作ることを目標にしなくてもいいと思うんです。

糖尿病だから、家族と別の料理が必要?

基本的には、糖尿病があるからといって、家族とまったく別の料理を用意する必要はありません。

糖尿病の食事療法は、特別な食品を食べることではなく、自分に合ったエネルギー量や栄養バランスを考えることが基本です。

同じ料理を食べながら、主食やおかずの量、組み合わせを自分に合わせて調整する方法があります。食事量の目安は体格や活動量、治療内容によって異なるため、医師や管理栄養士と相談しておくと安心です。

いつもの家族の献立で、どう工夫する?

例えば、家族の献立を変えずに考えてみます。

  • カレーの日:自分に合ったご飯の量を意識する。具材に肉や野菜が入っているかも見てみる。
  • 唐揚げの日:唐揚げを一律に禁止するのではなく、量を考え、家にある野菜のおかずや汁物と組み合わせる。
  • 丼ものの日:ご飯と具の量を見ながら盛り付ける。卵や豆腐など、手元にある食品を活用できることもあります。
  • 麺類の日:麺だけになりがちなら、家族と同じ具材の中から卵、肉、野菜などを取り分けてみる。

新しく「糖尿病用の献立」を増やすのではなく、同じ料理を、どう取り分けるかという考え方です。

ただし、インスリンや一部の血糖を下げる薬を使用している場合、食事量を急に減らすと低血糖につながることがあります。主食の量を大きく変えたいときは、治療内容に合わせて相談してください。

家族に、どう伝えたらいい?

食事のことを話すとき、家族に全部協力してもらおうとすると、お互いに負担になることもあります。

例えば、こんな伝え方ならどうでしょう。

「同じものを食べたいから、私のご飯だけ少し量を調整してみるね」

「別の料理を作るのは大変だから、今の献立でできることを考えたいな」

「食べていいかどうかを毎回心配してくれるのはありがたいけれど、食事のことは病院で相談しながら決めていくね」

家族との関係や食卓の雰囲気は、それぞれ違います。説明することが負担なら、無理に話さなくても構いません。

看護師まり
荒木

食事療法のために、家族と囲む食卓がつらい時間になってしまうのは、寂しいことですよね。同じ食事を楽しみながらできる工夫を、大切にしたいです。

今日、一番伝えたいこと

糖尿病の食事療法は、自分だけ別の食事を作ることではありません。

家族と同じ料理を食べながら、自分に合う量や組み合わせを考えることも、食事療法の一つです。

もし「家族と同じものを食べていいのかわからない」と悩んでいたら、普段の献立をそのまま医師や管理栄養士に伝えてみてください。生活に合った方法を一緒に考えるきっかけになります。

前回の記事:料理をする時間がない日、血糖値を考えた食事はどうする?

次回は「仕事の都合で、決まった時間に食事ができないとき」についてお話しします。

参考資料

この記事を書いた人
荒木まり

糖尿病専門の医療機関で、生活習慣や治療についてのご相談をお受けしてきました。

大切にしているのは、お一人おひとりの暮らしや気持ちを伺いながら、一緒に考えていくことです。

オンライン相談では、食事や日々の生活のこと、治療を続ける中で感じる不安などを伺っています。

気になることや、うまく言葉にできない思いも、どうぞお聞かせくださいね。

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