こんにちは😊 看護師まりです。
血糖値が気になると、ご飯やパンなどの「糖質」に目が向きやすいですよね。
でも、毎日の食事は糖質だけでできているわけではありません。お肉や魚、油など、いろいろな栄養素を組み合わせて食べています。
今回は、食事のバランスを考えるときに使われる「PFCバランス」についてお話しします。
PFCバランスって何?
PFCとは、エネルギーになる三つの栄養素の頭文字です。
- P(Protein):たんぱく質 ― 肉、魚、卵、大豆製品など
- F(Fat):脂質 ― 油、バター、ナッツなど
- C(Carbohydrate):炭水化物 ― ご飯、パン、麺類、いも類など
PFCバランスは、一日の食事からとるエネルギーのうち、それぞれの栄養素がどのくらいの割合を占めるかを示したものです。
なお、炭水化物には糖質と食物繊維が含まれます。PFCバランスの「C」は、糖質だけを指す言葉ではありません。
糖質を減らせば、血糖値はよくなる?
糖質は、食後の血糖値に大きく関係する栄養素です。そのため、食べる量を把握することは大切です。
ただし、糖質を減らせば減らすほどよい、というわけではありません。
糖質を極端に減らすことで、必要なエネルギーが不足したり、代わりに脂質の摂取量が増えたりすることもあります。
体格や活動量、年齢、治療内容によって、適した食事の量や栄養素の配分は異なります。

血糖値を考えるとき、糖質だけに注目しすぎなくても大丈夫です。食事全体のバランスを一緒に見ていきたいですね。
たんぱく質と脂質も、血糖値に関係するの?
たんぱく質や脂質は、糖質のように食後すぐの血糖値を直接大きく上げる栄養素ではありません。
しかし、食事に含まれるたんぱく質や脂質の量によって、胃から食べ物が送り出される速さやホルモンの働きなどが変わり、食後の血糖値の動きに影響することがあります。
そのため、同じ量のご飯を食べても、おかずの組み合わせによって血糖値の上がり方が変わる場合があります。
ただし、脂質の多い食事では、血糖値の上昇が遅れて現れることもあります。「おかずを増やせば必ず血糖値が下がる」という意味ではありません。
理想のPFCバランスは決まっている?
食事の栄養バランスを考えるうえで、国の「日本人の食事摂取基準」には、たんぱく質・脂質・炭水化物のエネルギー比率の目標量が示されています。
ただし、これは一般的な健康づくりのための目安であり、糖尿病のある方全員に、同じ割合をそのまま当てはめるものではありません。
糖尿病の食事療法では、必要なエネルギー量を考えたうえで、合併症や治療内容、生活習慣などに合わせて調整します。
特に腎臓の状態によっては、たんぱく質の量に配慮が必要な場合があります。自己判断で特定の栄養素を大きく増減させず、医師や管理栄養士に相談しましょう。
毎日の食事で、どう意識したらいい?
毎回PFCの割合を計算するのは、なかなか大変ですよね。
まずは、食卓を見ながら、主食・主菜・副菜がそろっているかを確認する方法もあります。
- 主食:ご飯、パン、麺類など。食べる量を意識する
- 主菜:魚、肉、卵、大豆製品など。たんぱく質を含むおかずを組み合わせる
- 副菜:野菜、きのこ、海藻など。食物繊維やビタミン・ミネラルを補う
- 調理に使う油:種類だけでなく、使う量にも気を配る
忙しい日は、すべてを手作りする必要はありません。おにぎりにゆで卵とサラダを添えるなど、できる範囲で組み合わせを考えてみましょう。

食事療法は、毎日続いていくものです。数字を完璧に合わせることよりも、今の暮らしに合った食べ方を見つけることを大切にしたいですね。
まとめ
PFCバランスとは、たんぱく質・脂質・炭水化物のエネルギー比率のことです。
血糖値を考えるときには、糖質の量だけでなく、たんぱく質や脂質との組み合わせ、食事全体の量とバランスにも目を向けることが大切です。
一人ひとりに合う食事は異なります。無理な制限よりも、続けやすい方法を一緒に考えていきましょう。
前回の記事:GI値とGL値の違いとは?血糖値と食べる量の関係をやさしく解説
次回は「おにぎりだけの食事と、おかずを組み合わせた食事の違い」についてお話しします。
参考資料
- 厚生労働省『日本人の食事摂取基準』
- 日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』

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