糖尿病の治療は、食事・運動・薬の3つの柱で進めていきます。
薬物療法は「もう生活習慣の改善では頑張れないから」という意味ではなく、体を守るためのサポートです。今回はお薬の種類や役割を、まとめました。
薬物療法の目的
薬物療法のゴールは、血糖値を安定させて合併症を防ぐこと。
将来の視力・腎臓・神経を守り、心臓病や脳卒中のリスクを減らすために、とても大切な役割を持っています。
お薬の種類
1)飲み薬(経口薬)
- 膵臓からインスリンを出しやすくする薬(インスリン分泌促進薬)
- 筋肉や肝臓でインスリンの効きを良くする薬(インスリン抵抗性改善薬)
- 食後の血糖上昇をゆるやかにする薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)
- 尿から余分な糖を出す薬(SGLT2阻害薬)
- 食欲を抑える・食後血糖を抑える薬(GLP-1受容体作動薬の飲み薬)
2)注射薬
- インスリン:不足分を補う。作用時間により種類が分かれます。
- GLP-1受容体作動薬(注射):血糖を下げるだけでなく、食欲を抑える・胃の動きをゆっくりにします。
覚えておきたいこと:
どの薬が合うかは、その人の体質・生活スタイル・合併症の有無などによって変わります。同じ糖尿病でも、一人ひとりに合わせた選び方が大切です。
「薬を使う=終わり」ではありません
薬は「健康を守るための道具」です。
生活習慣と組み合わせることで、薬を減らせたり中止できることもあります。大切なのは、自分の体に合った方法を一緒に見つけていくことです。
おわりに
糖尿病の薬物療法は、毎日を安心して過ごすためのパートナーです。
不安や疑問は、どうか一人で抱えずに相談してくださいね。
無理なく続けられる方法を一緒に探していきましょう😌
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