
小腸で吸収されたブドウ糖は、まず「門脈」という血管を通って肝臓へ運ばれます。

吸収された糖は、すぐ全身に回るわけではないんですね。

そうなんです。肝臓は、食事から入ってきたブドウ糖を受け取り、使ったり蓄えたりしながら血糖値を支えています。
前回は、食べたものが口・胃・小腸を通り、ブドウ糖として吸収されるまでの流れをお話ししました。
では、小腸から吸収されたブドウ糖は、そのあとどこへ向かうのでしょうか。
ここで大切になるのが、「門脈」と「肝臓」です。
小腸で吸収された栄養は、まず肝臓へ
小腸で吸収されたブドウ糖などの栄養は、すぐに全身へ回るのではなく、まず門脈という血管を通って肝臓へ運ばれます。
門脈は、胃や腸などから吸収された栄養を肝臓へ届けるための通り道です。
食事をしたあとの肝臓には、栄養を多く含んだ血液が集まってくるんですね。
小腸で吸収 → 門脈を通る → まず肝臓へ → 必要に応じて使う・蓄える
肝臓は、食後のブドウ糖を受け取る場所
食事のあと、血液中のブドウ糖が増えると、膵臓からインスリンが分泌されます。
インスリンは肝臓にも届き、肝臓がブドウ糖を取り込んだり、蓄えたりする働きを助けます。
取り込まれたブドウ糖の一部は、グリコーゲンという形に変えられて肝臓に蓄えられます。
食後に増えたブドウ糖を、そのまま血液中に残し続けるのではなく、必要な場所へ移していくことで血糖値は少しずつ下がっていきます。
肝臓は、食べていない時にも血糖値を支えています
肝臓の役割は、食後にブドウ糖を蓄えることだけではありません。
食事と食事の間や、寝ている間など、食べ物からブドウ糖が入ってこない時間にも、私たちの体はエネルギーを必要としています。
そんな時には、肝臓に蓄えていたグリコーゲンを分解して、ブドウ糖を血液中へ送り出します。
つまり肝臓は、食後はブドウ糖を受け取り、空腹時には必要に応じて送り出すという、両方の役割を持っているんですね。
血糖値は「食べた糖の量」だけで決まりません
血糖値というと、どうしても「何を食べたか」に目が向きやすいと思います。
でも実際には、食事から入ってきたブドウ糖だけでなく、肝臓がどのくらい取り込み、どのくらい血液中へ送り出しているかも関係しています。
さらに、インスリンの分泌や効き方、筋肉でのブドウ糖の利用なども重なって、血糖値は調節されています。
血糖値は、体の中でいくつもの働きがバランスを取りながら保たれている数字なんですね。
食べ過ぎが続くと、肝臓ではどうなるの?
肝臓に蓄えられるグリコーゲンにも限りがあります。
エネルギーが余る状態が続くと、その一部は脂肪に変えられ、肝臓や脂肪組織などに蓄えられていきます。
そのため、血糖値だけではなく、体重や体脂肪、肝臓の状態なども一緒に見ていくことが大切になります。
まとめ
- 小腸で吸収されたブドウ糖などの栄養は、門脈を通ってまず肝臓へ運ばれる
- 肝臓は、食後のブドウ糖を取り込み、グリコーゲンとして蓄える
- 食事をしていない時間には、肝臓からブドウ糖を送り出して血糖値を支える
- 血糖値は、食事だけでなく、肝臓・インスリン・筋肉などの働きが重なって調節されている
次の記事では、血糖値と深く関係している「筋肉」について、もう少し詳しくお話ししていきます。


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