〜毎日の小さな動きが未来を変える〜
運動療法は、糖尿病治療の3つの柱のひとつ。
体を動かすことで血糖値を下げやすくし、合併症の予防にもつながります。ここでは、運動の効果や始め方を解説します。
運動療法の目的
糖尿病の運動療法は、血糖値の改善だけでなく、心肺機能の向上・筋力維持・ストレス解消など、心と体にたくさんの良い影響をもたらします。
特に、筋肉が糖を使いやすくなることで、インスリンの効きも良くなります。
どんな運動をすればいいの?
1)有酸素運動
- ウォーキング
- 軽いジョギング
- 自転車こぎ(外・室内)
- 水中ウォーキング
週に3〜5回、1回20〜60分が目安(合計150分以上/週)。
無理のないペースで、少し息がはずむ程度が理想です。
2)筋力トレーニング
- スクワット
- 腕立て(壁やテーブルを使ってOK)
- ゴムバンドを使った筋トレ
週2〜3回、1日おきに行うのがおすすめ。
筋肉量を保つことで、糖の消費力が高まります。
ポイント:
有酸素運動と筋トレを組み合わせると効果的だということがわかっています。短時間でも毎日続けることが、血糖コントロールの安定につながります。
安全に運動するための注意点
- 体調がすぐれないときは無理しない
- 足に合った靴を選び、靴ずれや傷を防ぐ
- 合併症や心臓病や高血圧がある場合は、主治医に相談してから始める
- 低血糖対策を理解して適宜ジュースやブドウ糖をすぐに摂取できるようにしましょう
おわりに
運動療法は、特別な道具や場所がなくても始められる、一番身近な治療です。
「できるときに、できることから」。
小さな一歩が、未来の大きな変化につながります。
あなたのペースで、楽しく続けていきましょう🍀
参考文献:日本糖尿病学会 編. 糖尿病治療ガイド2024-2025. 文光堂, 2024.
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