
「糖尿病」という言葉を知らない人はいないと言っても良いくらい、糖尿病は珍しくない疾患だと思います。
それでは、糖尿病について正しく説明できる方はどれほどいるでしょうか。

血糖値が高い人ですよね。・・でも詳しくはよく知らないなぁ。
そもそも血糖値って、何なんだろう?

そうですね。まずは、血糖値って何?糖尿病って何?という疑問から解決していきましょう!
糖尿病ってどんな病気?
こんにちは。
今日から、糖尿病について基本的な知識をお話していきたいと思います。
糖尿病とは?

“怖い病気”ってイメージが先行しがちだけど、まずは正しく知ることが大事だよね。
糖尿病とは、
インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下し、慢性的な高血糖状態が続いてしまう病気です。
糖尿病とは|e-ヘルスネット(厚生労働省)
血糖値って何?
血糖とは、血液中に流れている糖(ブドウ糖)のこと。
そして「血糖値」は、その糖の濃度(数値)を表しています。
食事をすると、栄養素の一部が糖となって腸から吸収され、インスリンというホルモンの働きによって、糖は細胞の中へ取り込まれていきます。
糖は、私たちが生きていく上で必要なエネルギー源。
食事の直後だけでなく、寝ている間も血液中に流れていて、血糖値が0になることはありません。
空腹時でも、血糖値は通常「70〜100mg/dL前後」に保たれています。
糖尿病の方の血糖値が下がらない理由
糖尿病でない人は、食事後に血糖値が上がっても、インスリンがしっかり働いてくれることで、血糖は細胞内に取り込まれ、自然に下がっていきます。
しかし、糖尿病の方はこの調整がうまくできません。
主な原因は以下の2つです:
・インスリンの分泌が少ない(インスリン分泌低下)
→ 鍵が足りない状態。細胞のドアを開けられず、糖が血液中にあふれてしまう。
・インスリンが効きにくい(インスリン抵抗性)
→ 鍵はあるけれど、ドアのたてつけが悪く開かない。特に肥満・運動不足などが原因になることが多いです。
糖尿病とインスリン|糖尿病情報センター
インスリンってどんなホルモン?
インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンであり、血糖値を下げる唯一のホルモンです。
糖尿病の根本的な原因には、常にこのインスリンの問題が関わっています。
・しっかり分泌されていない
・分泌されていても効かない
いずれの場合も、血糖がコントロールできず、慢性的な高血糖状態が続いてしまいます。
まとめ
✅ 糖尿病とは、血糖値が基準値を超えて持続的に高くなる疾患
✅ 血糖は、血液中の糖であり、生命活動に欠かせないエネルギー源
✅ インスリンは、糖を細胞内に取り込む鍵のような役割
✅ インスリンは、血糖値を下げる唯一のホルモン
✅ 糖尿病は、そのインスリンがうまく使えない病気

ちゃんと知ることで、不安が『理解』に変わります。そこから、希望が生まれます。
本日は、「糖尿病ってどんな病気?」というテーマで、血糖値とインスリンの関係についてお話しました。
治療や工夫のポイントについては、また次回お届けしていきますね🩵
お読みいただき、ありがとうございました。
荒木 まり
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