こんにちは😊 看護師まりです。
血糖値のために、体を動かした方がいい。そうわかっていても、毎日の生活の中では難しいことがありますよね。
私も、やろうと思っていたことが一日の終わりまでできず、「今日はもう休みたいな」と感じることがあります。
今日は、運動する時間や体力に余裕がないときのお話です。
「少し歩きましょう」が難しい日もあります
例えば、こんな暮らしの中ではどうでしょうか。
- 立ち仕事で一日中動き回り、帰宅後は足が重くて歩く気力が残っていない。
- デスクワークのあと、保育園のお迎え、夕食、入浴、寝かしつけが続く。
- 小さな子どもを一人で見ていて、散歩に出るにも準備が必要。
- 家族の介護で目を離せず、自分だけ外出する時間がとれない。
- 夜勤明けは眠くて、運動より先に休息が必要。
- 通勤時間が長く、帰宅する頃には暗くなっている。
- 膝や腰に痛みがあり、歩くこと自体がつらい。
- 体調の波があり、昨日できたことが今日はできない。
- 近所に安全に歩ける場所がなく、天候が悪い日も外に出にくい。
- 家事や仕事をこなすだけで精いっぱいで、運動の予定を増やすことが負担になる。
「運動のための時間をつくる」という言葉だけでは、解決できない事情がたくさんあります。

『少し歩くだけでも』と言うのは簡単ですが、その少しの時間をつくることが難しい日もありますよね。私も、まずは今の暮らしを大切にしながら考えたいです。
運動は、まとまった時間がないと意味がない?
運動は、必ずしも長い時間をまとめて行う必要はありません。
体を動かす機会を少しずつ増やすことにも意味があります。血糖値の面では、食後に軽く歩くことなどが、食後の血糖上昇を抑える助けになる場合があります。
ただ、忙しい方に「家事の合間に運動を追加しましょう」と勧めるだけでは、やることを増やしてしまいます。
だから、最初に考えたいのは今すでにしている動きがないかということです。
新しく頑張るより、今の動きを見つける
例えば、こんな動きも日常の身体活動です。
- 子どもと公園を歩く。
- 買い物のために歩く。
- 洗濯物を干す、掃除をする。
- 職場で移動する、階段を使う。
- 座りっぱなしの時間に、立って体を伸ばす。
もちろん、家事や仕事で動いているから、必ず十分な運動量になっているという意味ではありません。でも、何もしていないわけではないことに、まず目を向けてみたいのです。
もし体力や時間に少し余裕がある日なら、食後に数分歩く、座りっぱなしの時間を短くするなど、負担の少ない方法から試すこともできます。
一方で、疲れが強い日や睡眠が足りない日に、無理に運動を増やす必要はありません。休息も健康を守るために大切です。
痛みや低血糖が心配なときは
膝や腰の痛み、息切れ、心臓の病気などがある方は、運動の種類や強さについて医療者と相談しましょう。歩くことが難しい場合にも、体の状態に合った方法を考えることができます。
また、インスリンや一部の血糖を下げる薬を使っている方は、運動に伴う低血糖に注意が必要です。運動の前後に血糖値を確認する必要があるか、補食をどう準備するかなどは、治療内容に合わせて確認しておくと安心です。
「運動できていません」と言いにくいとき
診察室で「運動はしていますか?」と聞かれると、できていないことだけが気になってしまうかもしれません。
でも、「仕事で一日中立っています」「介護があって家を空けられません」「膝が痛くて歩けません」と、普段の生活をそのまま伝えてもらえることが、私たち医療者にとっては大切な情報です。
運動のアドバイスは、その方の生活や体調に合ってこそ、役立つものになると思います。

できなかったことだけでなく、毎日の生活で体を使っている場面も、一緒に見つけていきたいですね。
今日、一番伝えたいこと
運動のために新しい時間をつくれないときは、今の暮らしの中にある身体活動から考えてみる。
それでも難しいときは、無理に増やすのではなく、生活の事情や体の状態を医療者に伝えてみてください。
「運動する時間がありません」という言葉の奥には、その方が毎日頑張っている暮らしがあるのだと思います。
前回の記事:仕事や家庭の都合で、決まった時間に食事ができないときは?
次回は「甘いものが、忙しい毎日の中でほっとできる時間になっているとき」について考えます。

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